自転車のチューブとは、タイヤの内側に入れるゴムの浮輪みたいなもので、このチューブに空気を入れタイヤの形状を保たせ自転車を走らせることができます。
現在、販売されている自転車のほとんどにチューブが使われています。
このチューブにも、サイズ、ゴムの厚さの違うものが複数あり、自転車の使用用途により適正なチューブを選び使用しましょう。
複数のサイズがあり、空気を入れるバルブにも種類があので詳しくは次をご覧ください。
バルブ形状【空気を入れる口】
エトルト規格【タイヤの各種サイズ】
チューブの素材
チューブには素材の違いもあり、一般的なチューブでは、ブチルが使われています。
ブチルチューブは、メーカーにより価格も違えば、性能・種類も豊富で自分の自転車に合うチューブが多く存在します。
ブチル チューブ?
ブチルとは合成ゴムの一種で、6つの特性があります。
・防振性
・絶縁性
・耐水性
・耐候性
・耐薬品性
・耐熱性
一般家庭製品から、工業製品にまでに使われる基本のゴム素材になります。
スポーツ自転車向けに、ブチル以外にラテックスが使われているチューブがあります。
ラテックス チューブ?
スポーツ自転車を乗らない方には、ラテックスチューブを見かける事はないでしょうが、
ラテックスとは、ゴムノキ類から採取した樹液を加工して作られる伸縮性の良い天然ゴムになります。
ラテックスのメリット、デメリットを上げると次の様になります。
メリット
・パンクしにくい。
・スローパンクになる。【パンクをしても空気が抜けにくい】
・乗り心地が良い。
・転がり抵抗が低い。【回りが良くなる】
デメリット
・チューブより価格が高い。
・光、熱に弱く保管が難しい。
・ブチルチューブより空気の自然漏洩が早い。
・長期間使用するとチューブが延びる。
ブチルとラテックスは見た目は変わりませんが、触れば違いが分かります。メーカーによりますが、ラテックスチューブは色付きの製品が多く見た目で判断できます。
その他、価格や、性能が変わるので、自転車の使用用途に合わせてチューブを選びましょう。
シティサイクル、ママチャリ、街乗りタイプの自転車向けチューブ
普通のチューブを使用すれば問題ないでしょう。パンクが気におなる様であれば、耐パンク性能強化チューブを使用すると良いでしょう。
スポーツタイプの自転車【ロードバイク、クロスバイク】向けチューブ
軽量で耐久性のある性能の良いブチルチューブ、ラテックスチューブを使うと、自転車の漕ぎだしも軽く巡航速度も上がり乗り心地も良くなります。
ただ、価格も高く、ゴムの厚さも薄くなりパンクしやすくなりる傾向があます。
レース・競技等で使用する場合などにはお勧めしますが、練習やファンライドで利用するのであれば、普通のチューブや、耐パンク性能強化チューブを使うのが良いでしょう。
電動アシスト用自転車向けチューブ
自転車自体が重いので、チューブに負担が掛からない様に、耐パンク性能強化チューブを使うとトラブルも少なくなります。
電動アシスト自転車によりますが、軽量のチューブや、普通のチューブを利用するとパンクしやすい傾向があります。
自転車に合わせてチューブを選んでも空気を常に適正に入れておかないと、チューブの劣化も早くパンクしやすくなり、チューブ自体の交換時期が早まるので、定期的に空気を入れましょう。